もくじ
女性の薄毛とは
女性の薄毛は、女性ホルモンの産生が低下してくる更年期頃から徐々に進行します。女性の多くにみられる「びまん性脱毛症」は、全体的になんとなく髪のボリュームが無くなったり、髪が細くなったり、といった特徴があります。薄毛治療はとても時間がかかりますので、早めの治療をおすすめします。おひとりで悩まず、気軽にご相談ください。
薄毛の原因
薄毛の原因は、加齢に伴うものだけではありません。たとえば「慢性休止期脱毛症」は、頭頂部や側頭部などの髪が数カ月以上かけてゆっくりと抜けていくため「びまん性脱毛症」と似ていますが、若い女性にも起こります。
そのほか、紫外線などの外的要因、ストレス、薬の副作用、膠原病や甲状腺疾患、過度なダイエット、アルコール多飲、妊娠など原因は多岐に渡りますので、血液検査などにより診断し個々に応じた治療を行っていきます。
薄毛の治療
薄毛・抜け毛・脱毛症の治療は、治療を始めた途端に毛が生えてくるわけではありません。変化が出てくるのには、早くても半年程度はかかります。原因によって治療法も異なってきますので、問診によって、生活習慣、基礎疾患、過去の病歴などをお伝えいただき、血液検査などの結果も検討しながら、患者さんにとってどんな治療法が有効なのか、どんな生活習慣の改善が必要かなど、一緒に対策を考えていきます。
抜け毛を増やさないためには、日常で下記のようなことに注意しましょう。
- バランスの良い食生活を心がける
- 無理なダイエットはしない
- アルコールは出来るだけ摂取しない
- タバコは吸わない
- 頭皮を乾燥させない
- 紫外線を出来るだけ避ける
- ドライヤーの熱に注意する
- トリートメントはしっかりと流す
費用
●診察代
保険診療にて、抜け毛・薄毛の原因となる疾患が隠れていないか検査いたします。
保険証を忘れずにご持参ください。
●薬代
ボズレーMX1(女性用・ミノキシジル1%):4,950円(税込)1日2回、1回1ml塗布 約1ヶ月分
Pantogar(パントガー):11,980円(税込)1日3回内服 1ヶ月分
ビオチン散:2,200円(税込)1日2回内服 1ヶ月分
パントガーについて
・パントガーはドイツにあるMerz Pharma社製のものを当院が個人輸入しております。
・ドイツ国内ではサプリメント(食品)の扱いとなっております。
・根拠がある副作用は報告されていませんが、不安のある方には当院にて説明させていただきます。
・海外の医薬品等のリスクに関する情報は下記URLをご確認ください。
医薬品等を海外から購入しようとされる方へ |厚生労働省
よくあるご質問
ビオチン散について教えてください。
ビオチンは、ビタミンB7、ビタミンHとも呼ばれる水溶性のビタミンです。体内で糖・アミノ酸・脂質などの代謝に関わる補酵素として働きます。
また、*皮膚や粘膜の維持、爪や髪の健康に深く関わっていると言われており、皮膚の炎症を防止する働きがあります。
ビオチンは、体内では作ることができないビタミンであるため自分で摂取する必要があります。
*日本ビタミン学会
治療はすべて保険適用できますか?
当院での治療は、保険診療と自費診療を行っております。
ご希望があればもちろん保険診療のみも可能です。途中から自費診療の併用、または保険診療のみへの変更も対応しておりますのでご相談ください。
どのくらいで治療の効果を感じられますか?
薄毛の原因には、加齢・ストレス・基礎疾患など様々な要因があるため、とても個人差が大きいです。
当院では、血液検査・問診などもおこない個々の治療を考えます。
ミノキシジル外用薬は効果がありますか?
ミノキシジル外用薬は、日本皮膚科学会による男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版にて推奨度A(行うことを強く推奨する)とされています。
当院でも、アデランス社さんのBOSLEY(ボズレー)のお取り扱いを男性用・女性用ともに用意しております。
使い方については、当院で丁寧に説明させていただきます。
毛染めやパーマなどは大丈夫ですか?
できれば避けていただきたいのですが、やはり皆さん白髪など気にされますので、できるだけ頭皮に付けないように注意して、肌に刺激があるようなものは避けてくださいと伝えております。
髪の洗い方で注意することはありますか?
頭皮や髪の毛の汚れは、予洗でかなり落ちます。高温の湯は皮膚や髪の毛にダメージを与えますので、シャンプー、トリートメントはできるだけ少量にして、ぬるま湯でしっかりと洗い流してください。
髪の毛の乾かし方で注意点はありますか?
乾かす際に髪の水分量が多いと、髪の毛に対する熱のダメージが大きくなります。大きめのバスタオルでできるだけ擦らないようにして水分を取ってください。ドライヤーは、十分な風量を出せる、なるべくよいものを使うべきです。熱ではなく、風で乾かすのが髪の毛のダメージを最小限にするコツです。