女性更年期障害

更年期障害とは

日本人の閉経は、50歳前後です。その前後の約５年間を更年期と呼びます。その期間におこる様々な症状を総称して更年期症状と言います。女性ホルモンの低下によって起こる自律神経失調症が主な原因ですが、環境やストレス、身体的衰えなども症状を左右します。更年期症状の期間は、個人差はありますが、45歳頃から出始め55歳頃まで症状が継続します。

更年期障害の症状

顔の火照り、突然の発汗、イライラ、不眠、抑うつ症状、動悸など

更年期障害の検査

問診票による更年期障害のチェックと、さらに細かい問診をさていただきます。
保険診療にて、尿検査や血液検査などを行います。

更年期障害の治療

更年期症状と診断されれば、プラセンタ注射や漢方薬、西洋薬の処方などを行なっていきます。
プラセンタ療法は保険診療が可能です。

費用

プラセンタ注射　1回550円程度（３割負担の方の場合）
※45歳から59歳の女性は、保険適用できます。
※手技料・再診診察代を含みます
※個人により変動します

よくあるご質問

更年期はいつごろから始まりますか？

日本人の閉経は、50歳前後です。その前後の約５年間を更年期と呼び、その期間におこる自律神経失調症様の症状を更年期症状と言います。

内科と婦人科では、治療方法が違うのですか？

当院での治療は、更年期症状（自律神経失調症）に特化したプラセンタ療法、内服療法、生活習慣指導などを行なっていきます。当院は、婦人科ではありませんので子宮がん検診や、子宮頸がん検診などはできません。

プラセンタ注射とはとのようなものですか？

プラセンタは、ヒト胎盤より抽出した医療用医薬品です。
更年期障害や、慢性肝疾患における肝機能の改善に保険適用があります。
アトピー性皮膚炎に対する有効性(*1）、慢性疲労症候群に対する効果(*2）、高齢女性の心身の不調改善効果(*3）、骨盤内炎症性疾患に対する効果(*4）、非アルコール性脂肪性肝炎に対する効果(*5)など

(*1）Bella Pelle 4（*3）: 170-174, 2019
(*2)Park SB, et al.: Human Placental Extract as a Subcutaneous Injection Is Effective in Chronic Fatigue Syndrome: A Multi-Center, Double-Blind, Randomized, Placebo-Controlled Study. Biol Pharm Bull 39: 674-679, 2016
(*3)Mi Hee Kong, et al.: Effect of human placental extract on health status in elderly Koreans. Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine: 1-5, 2012
(*4)Agarwal N, et al.: Clinical efficacy of placentrex injection in pelvic inflammatory
(*5)Shimokobe H, et al.: Human placental extract treatment for non-alcoholic steatohepatitis non-responsive to lifestyle intervention: A pilot study. Hepatology Research 45: 1034-1040, 2015 disease. J Indian Med Assoc108: 117-118,122, 2010

プラセンタ療法はどれくらいで効果が出ますか？

効果を実感し始めるまでの期間は、個人差が大きく一概には言えません。数回程度で実感される方もおられれば、数カ月かかる方もおられます。
注射の本数も同様ですが、当院では1回に1～2本を週2回程度で継続される方が多いです。当院では、プラセンタ注射は皮下・筋肉内注射のみを行っております。
更年期障害に適応のある漢方薬を併用し、辛い更年期の時期を乗り越えましょう。

プラセンタ療法は、保険適用されますか？

更年期障害、または乳汁分泌不全と診断された方のみ保険適応となります。
更年期の症状が他の内臓疾患からによるものではないことを確認するために、定期的（およそ半年ごと）に血液、尿検査などが必要となります。
会社で健康診断などがありましたらご持参ください。
参考にさせていただき、できるだけ当院での費用負担を軽減させていただきます。

漢方薬はどのくらいの期間服用したら効果が感じられますか？

漢方薬の種類、個々人にもよりますが、4週間程度で効果を感じられる方もおられますし、数カ月かかる方もおられます。
ただ、飲み忘れなどが多いと効果の評価ができず、今後の治療方針にも影響をきたしますので、忘れずに内服していただきたいです。
そして、情報を医師にフィードバックしていただくことで、治療薬の継続・変更などについて相談していきます。