加藤内科クリニック/岐阜市の内科
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骨粗しょう症って??


骨粗しょう症って?


 

骨が弱くなって、骨折しやすくなる病気です。
骨の強さは、骨の量(骨量、骨密度)と骨の質(骨質)で決まります。骨粗しょう症(骨粗鬆症)は、骨量減少・骨質劣化によって骨がもろくなって、スカスカになった状態です。

骨粗しょう症でもっとも問題になるのは骨折です。なかでも背中や腰の骨が潰れてしまう椎体(ついたい)骨折、圧迫骨折は背中や腰が曲がる大きな原因になります。

さらに高齢者が股の付け根(大腿骨近位部)を骨折すると、治るまでに時間がかかり、その間に身体機能が低下して寝たきりになるなど、介護が必要になる恐れがあります。


骨密度検査方法

微量のX線で簡単に骨密度の測定が出来ます。洋服を脱ぐ必要もなく短時間で測定は終了します。
背中が曲がってきた・腰が痛い・骨折をしたことがある、母親が骨折したことあるなどの家族歴など骨粗しょう症を疑うような症状・家族歴があれば、保険を使って検査が出来ます。

また、症状はないけれども、骨密度(骨年齢)を一度測ってみたいという方には、自費での検査を受け付けております。
検査代金:1,080円(税込み) 検査の結果、骨粗しょう症と診断された場合には保険扱いと出来ます。



骨密度は、若い人(20~44歳)の平均値と比べてどれくらい減っているかを計算した「%YAM」(YAM=Young Adult Mean)で示されます。「YAM80%」は「骨密度が若い人の平均の80%」という意味です。

 

正常 YAM値の80%以上
骨量減少 YAM値の70-80%
骨粗しょう症 YAM値の70%未満

高齢化と骨粗鬆症

現在、日本では1,000万人もの人が骨粗しょう症になっていると考えられています。いずれは腰痛や骨折を起こすと思われる予備軍を含めれば2,000万人とも言われています。

性別では、女性が圧倒的に多く、閉経後の50歳頃から急速に増え始め、男性の3倍と言われています。

<骨粗鬆症の危険因子>
①女性・閉経
女性ホルモンであるエストロゲンは、骨にカルシウムを蓄える骨形成を促し、骨からカルシウムが溶け出す骨吸収を抑えます。
閉経により、分泌量が減少し骨粗しょう症が急激に進行し始めます。


②極端なダイエット
無理な食事制限によるダイエットはカルシウムやビタミンDといった骨を作るための栄養素が不足します。また、骨を作る細胞を活性化するエストロゲンも減少します。
特に思春期ころの骨の形成に重要な時期には要注意です。


③加齢
男性も女性も20歳頃に骨密度のピークが来ます。40歳頃までは一定の骨量を維持できますが、その後は加齢とともに徐々に減り始めます。特に閉経後の女性の骨量の低下は顕著です。

④体型・骨密度
もともと小柄な人は、骨が小さいためカルシウムの蓄積量も少ない傾向があります。さらに、やせていて筋肉の少ない人は、骨を支える力が弱いために、骨が弱くなってしまいます。一般に、男性にくらべて女性は、骨が細く、筋肉も少ないことから、相対的に骨粗しょう症にかかるリスクが高いといえます。体重・BMIやカルシウム摂取は、骨密度と密接に関連します。特に、やせている人は注意が必要です。

⑤遺伝・骨折経験
骨の強さは遺伝的要素も影響するといわれており、近親者に骨粗しょう症、特に母親が大腿骨近位部骨折を経験した場合には注意が必要です。ただ、家族間などで似ている生活習慣の影響を遺伝と混同してしまうことがあります。自分や家族の生活習慣も見直すことも大切です。

⑥喫煙・飲酒習慣
喫煙は胃腸でのカルシウムの吸収を阻害し、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌も抑えるため、骨量不足を招きます。また、間接的に骨粗しょう症につながる、ほかの病気のリスクにもなります。
適度な飲酒は問題ありませんが、アルコールを過剰に摂取(1日2単位以上:例・・・日本酒2合以上)すると胃腸でカルシウムが吸収されにくくなります。さらに、アルコールの利尿作用により、尿と一緒にカルシウムが体外に排泄されてしまいます。


⑦病気や薬剤の影響
・ステロイドの長期服用
さまざまな病気の治療に使われるステロイドですが、長期間飲み続けると、骨形成を促すホルモンの分泌が減少するなどして骨がもろくなり、骨折につながる場合が多いことが知られています。
※塗り薬などのステロイドは除く。

・関節リウマチ
関節が炎症を起こし、軟骨や骨が破壊されて関節の機能がそこなわれる病気。関節リウマチそのものと、治療に使われることがあるステロイドの影響により、骨粗しょう症および骨折のリスクが高まります。
・糖尿病
もともと骨量が比較的多い人でも、糖尿病になると、骨の新陳代謝のバランスが崩れ、さらにコラーゲンの劣化により骨質も悪くなって、骨粗しょう症による骨折を招きやすいことがわかってきました。いわゆるメタボリックシンドロームについても、同様と言われています。
・慢性腎臓病(CKD)
腎臓の機能が低下し続ける病気で、食事や喫煙などの生活習慣、肥満や糖尿病などほかの生活習慣病とも密接な関わりがあります。CKDは骨質の劣化を招くため、骨密度が比較的高くても骨がもろくなります。
・副甲状腺機能亢進症
副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、カルシウムを蓄えて骨をつくる働きよりも、骨からカルシウムが溶け出す働きの方が活発になってしまい、骨密度が低下します。

骨粗しょう症の治療薬について


■ビスホスホネート薬
もっとも多く使われている骨吸収を抑える薬です。この働きにより骨密度(骨の量)を上げ骨折率を下げる効果があります。ただし、この薬を飲む際には多めの水で飲み、飲んだ後30分は水以外の飲食をしない、横にならないようにすること。1週間に1度飲む薬が主流ですが、1日あるいは1か月に1回の飲み薬、注射薬も出ています。また極めてまれですが下あごの骨壊死、太ももの骨折が起こるとされています。
■選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)
女性ホルモンのエストロゲンと似た薬ですが乳房、子宮などに作用せずに骨だけに効く薬です。骨吸収を抑える作用があり、骨密度を上げる効果があります。
■活性型ビタミンD3
腸から骨にカルシウムを運び、硬くする役目をするのがこの薬です。しかしその効果は弱く、骨密度の上昇も骨折の減少効果も大きくはありません。最近認可された新しいビタミンD3薬は骨の吸収を抑えるため骨密度を上げ、背骨の骨折を以前のものより減らしますが作用は弱く、血液、尿中のカルシウムが高くなることに注意が必要です。
■PTH(副甲状腺ホルモン)薬
わが国では、初めて許可された骨形成を強める薬です。骨密度を上げ、股のつけ根の骨折以外のすべての骨折を減らします。ただし注射薬のみで毎日あるいは1週間に1回注射をします。
この薬は最初から使う薬ではありません。重症例や骨吸収を抑える薬が使えない、効果がないなどの場合に使われます。またがんなどの悪性腫瘍や骨転移、高カルシウム血症などのある人には使われず投与できる期間も2年と限られています。
■抗ランクル抗体薬
骨芽細胞から分泌されるたんぱく質「ランクル(RANKL)」は、骨を壊す破骨細胞の形成に関わっており、このランクルに作用して、骨を壊す働きを抑えます。投与は6か月に1回、注射で行います。ただし血液中のカルシウムが減って「低カルシウム血症」になることがあり、倦怠感、手足の震えなどに注意が必要です。この副作用を防ぐため、カルシウム製剤、ビタミンD製剤を一緒に服用します。
■カルシウム薬とビタミンK2
カルシウムは骨に必須の栄養素ですが、骨密度を上げる、骨折を減らす力は弱く、ビタミンK2も骨の基になる物質を強くする力があるものの、力は弱いため、カルシウム、ビタミンD3、ビタミンK2は骨の栄養素と考えたほうがよいでしょう。

骨粗しょう症を防ぐ生活習慣を心掛けましょう


 

骨の健康を保つためには、バランスよい食生活を送ることが重要です。骨を作る材料には様々なミネラルが関係していますが、特にカルシウムは欠かせません。日本人のカルシウム摂取率は低いと言われており、乳製品・大豆食品などを積極的に摂取してカルシウム不足に気をつけましょう。
日本人は、100~200mgもまだカルシウム摂取が足りないと言われています。

カルシウムの吸収を助けるビタミンD(魚介類・干ししいたけ・きくらげなど)、ビタミンK(納豆・ブロッコリー・ほうれん草・チーズ・レバーなど)を一緒に摂取することが有効です。

また、運動をすることで骨に適度な負荷がかかると、骨を作る細胞が活性化して骨が丈夫になります。かかとを上げ下げしたり、片足に体重をかけて10秒程度負荷をかけたりなど家事をしながらでも出来るような簡単な動作が骨粗しょう症を予防します。歩くことが出来る状態の方であれば、一日5000-7000歩程度を目標に出来るといいと思います。